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おそらのうえで。

おそらのうえで。

*元彼*




  しょうがないじゃん。

 君のことが

    スキなんだもん。


 *元彼*


 「ごめんな」


 君の口から

 そんな言葉を聞くなんて
 
 これっぽっちも

 予測出来なかった。


 だって

 順調だったじゃん。

 毎日のように

 一緒に帰って

 夜遅くまで

 メールして

 休日は二人で

 勉強会かねてデートして

 ふたりの薬指には

 ペアリング光っててさ。



 君からの別れは突然で

 理由も告げられぬまま

 君と私は

 “友達”に戻ったんだ。



 「おはよ」

 学校の廊下で擦れ違う君に

 その一言を言うのが

 精一杯で


 「お~っす」


 君のその返事に

 その笑顔に

 カタオモイと同じように

 ときめくんだ。


 「すき」

 擦れ違い際に

 君の制服のすそでもつかんで

 そう伝えたい。

 
 遠ざかる君の背中に

 抱きついて

 「スキ」

 ってキモチを

 伝えたいのに


 
 なんだかもう

 君は遠い存在。


 少し前まで

 君に一番近いのは

 私だったのに

 今じゃなんだか

 一番遠くにいるような

 そんな感じ。


 「スキなんだけどなぁ・・・」


 消せない君の

 携帯メモリーを眺めながら

 君のことを

 考える。



 「スキなんだもんなぁ・・・」


 うつむいて

 大きな溜め息とともに吐き出す

 君へのキモチ。


 
 「苦しいんだよね・・・」


 ホンネと一緒に流す

 大粒の涙。


 
 ねぇ


 今でも君がスキなんだ。


 ねぇ


 どうしたらこの涙

 止まってくれるんだろうね。


 ねぇ

 君がどうしようもないくらい

 スキなんだ。








* ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * ☆ * 

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bbs

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